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JPEG品質は何%まで下げられる? 実測で見る画質とサイズの境界線

JPEG保存の「品質」を下げるとファイルはどれだけ小さくなり、どこから画質が崩れるのか。同じ画像を品質100%〜20%で書き出してファイルサイズを実測し、境界線を具体的な数字で示します。用途別の推奨品質もまとめました。

公開: 2026年7月7日読了 約7TegaruTools

JPEGで画像を保存するとき、多くのツールに「品質」や「クオリティ」というスライダーがあります。この数字を下げるほどファイルは小さくなりますが、下げすぎると画質が崩れます。では、どこまで下げても大丈夫なのか? 感覚ではなく、実際に測って確かめてみました。

測定方法

風景写真に近い、なめらかな階調と細かいディテールを含む 1200×800px の検証用画像 を1枚用意し、それをブラウザの機能(canvas.toBlob)で品質100%から20%まで書き出して、それぞれのファイルサイズを計測しました。測定は Google Chrome(2026年7月)で行っています。同じ元画像から書き出しているので、純粋に「品質設定だけ」でサイズがどう変わるかが分かります。

実測結果:品質とファイルサイズ

品質ファイルサイズ品質100%との比
PNG(可逆・参考)約 1.75 MB
100%約 868 KB100%
90%約 292 KB約 34%
80%約 162 KB約 19%
60%約 78 KB約 9%
40%約 46 KB約 5%
20%約 16 KB約 2%

注目すべきは、品質を100%から90%に下げるだけで、サイズが約3分の1(868KB→292KB)になることです。見た目はほとんど変わらないのに、これだけ軽くなります。さらに80%まで下げると約162KB。ここまでは、写真としての印象を保ったまま大きく削減できる「おいしいゾーン」です。

一方、60%より下では削減幅が小さくなっていきます。80%(162KB)から40%(46KB)まで下げても、減るのは116KBほど。品質を大きく犠牲にする割に、得られるサイズ削減は逓減していくのが数字から読み取れます。

どこから画質が崩れて見えるか

サイズだけでなく、見た目も確認しましょう。下は同じ画像の一部を切り出し、品質90%と品質25%で書き出して並べたものです。

品質90%で書き出したJPEGの拡大。空のグラデーションがなめらかで、草地のディテールも自然に保たれている

品質90%

品質25%で書き出したJPEGの拡大。空にブロック状のノイズやモヤが出て、境界がにじんでいる

品質25%

同じ画像の同じ部分を、品質90%と品質25%で書き出して拡大比較。品質25%では、空のなめらかな部分に四角いブロックノイズやモヤが出ているのが分かります。

品質90%では、空のグラデーションも草地の細部も自然です。一方、品質25%では、本来なめらかなはずの空に 四角いブロック状のノイズ が浮き、境界がにじんでいます。これはJPEGが8×8ピクセルのブロック単位で圧縮する仕組みによるもので、品質を下げるほど目立ちます。特に空・肌・グラデーションといった「なめらかな面」で崩れが分かりやすくなります。

用途別のおすすめ品質

実測とあわせて、実用上の目安をまとめます。

  • 印刷・納品用の写真:95〜100%。サイズは大きいが、劣化を最小限に。
  • Web・ブログ・SNS掲載80〜85%。見た目はほぼ無劣化で、サイズは大幅減。最も使う設定。
  • サムネイル・小さく表示する画像:60〜70%。多少粗くても、表示が小さければ気づきにくい。
  • 50%以下:ブロックノイズが目立ち始めるゾーン。原則、常用は避ける。

迷ったら 80% から始めるのが安全です。実測でも、品質80%は「印象を保ったまま元の約2割のサイズ」という好バランスでした。

品質を下げる前に試したいこと

実は、品質を下げる以外にもサイズを減らす方法があります。効果が大きいのは 解像度(画素数)を下げることです。画像の幅・高さが半分になると、画素数は4分の1になり、サイズも大きく減ります。ブログ本文に4000px幅の写真を貼る必要はほとんどなく、1200〜1600px幅で十分です。

  • 表示サイズに合わせて縮小してから保存する(画像リサイズ
  • 写真は JPEG や WebP、図・文字入りは PNG と、形式を使い分ける(画像形式変換

「解像度を適切に落としてから、品質80%前後で保存する」——これが、画質とサイズのバランスを取る王道です。形式ごとの違いは 画像形式の選び方 完全ガイド でも詳しく解説しています。

まとめ

  1. 品質100%→90%で、見た目を保ったままサイズは約3分の1になる。
  2. Web用途は品質80%前後が好バランス(元の約2割のサイズ)。
  3. 50%以下はブロックノイズが目立つため常用は避ける。
  4. 品質を下げる前に、解像度を用途に合わせて下げるとより効果的。

実際に圧縮するには、 画像圧縮ツール をどうぞ。品質スライダーを動かしながら、サイズと見た目のバランスをその場で確認できます。画像はサーバーに送信されず、すべてブラウザ内で処理されます。

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