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ローマ字の書き方完全ガイド | ヘボン式・訓令式の違いとパスポート申請のルール

名前をローマ字にするとき迷う「ヘボン式」と「訓令式」の違いを整理し、パスポート申請で必須のヘボン式表記のルール(長音・撥音「ん」・促音「っ」)を具体例つきで解説。よくある間違いと早見表もまとめます。

公開: 2026年6月29日読了 約9TegaruTools

パスポートの申請、クレジットカードの名義、海外への書類。名前をローマ字で書く場面は、思っているより多いものです。ところがいざ書こうとすると、「し」は shi なのか si なのか、「とう」は tou か to か、「ん」はいつ m になるのか、と手が止まってしまいます。

迷う原因は、日本語のローマ字に方式が複数あること、そしてパスポートには独自のルールがあることです。このページでは、ヘボン式と訓令式の違いを整理したうえで、パスポート申請で使うヘボン式の書き方を、具体例を挙げながら説明します。読み終えるころには、自分の名前を迷わず書けるようになっているはずです。

ローマ字には主に2つの方式がある

日本語のローマ字には、大きく分けてヘボン式訓令式があります。同じかなでも、方式によって綴りが変わります。

  • し:shi(ヘボン式) / si(訓令式)
  • つ:tsu / tu
  • ち:chi / ti
  • ふ:fu / hu
  • じ:ji / zi
  • しゃ:sha / sya

ヘボン式は、英語話者が読んだときの音に近い綴りです。パスポートやクレジットカード、海外向けの書類で使われます。訓令式は五十音の規則性をそのまま残した方式で、小学校の国語で習います。道路標識や駅名は、ヘボン式が中心です。

公的な書類や海外で使う名前は、基本的にヘボン式でかまいません。学校の宿題などで「訓令式で書きなさい」と指定されたときだけ訓令式、と覚えておけば迷いません。

パスポートのローマ字 3つの特例ルール

パスポート(旅券)の氏名はヘボン式が原則ですが、いくつか独自のルールがあります。ここを外すと申請でつまずきやすいので、順番に見ていきましょう。

1. 長音(伸ばす音)は表記しない

「おお」「ゆう」「とう」のように伸ばす音は、原則として重ねず、母音1つ分で書きます。

  • さとう(佐藤)→ SATO(SATOU ではありません)
  • ゆうき(裕貴)→ YUKI(YUUKI ではありません)
  • おおの(大野)→ ONO(OONO ではありません)
  • こうの(河野)→ KONO

ただし「おお」を含む姓などは、希望すれば OH と書く特例申請もできます(例:大野=OHNO、太田=OHTA)。一度決めた表記は原則として変えられないので、家族で揃えたい場合は、最初の申請時に決めておきましょう。

2. 撥音「ん」は N。ただし B・M・P の前では M

「ん」は基本的に N ですが、B・M・P の前に来るときだけ M になります。

  • かんとう(関東)→ KANTO(N のまま)
  • なんば(難波)→ NAMBA(B の前なので M)
  • ほんま(本間)→ HOMMA(M の前なので M)
  • さんぺい(三平)→ SAMPEI(P の前なので M)

3. 促音「っ」は次の子音を重ねる。ただし「っち」は例外

小さい「っ」は、次に来る子音を重ねて表します。

  • はっとり(服部)→ HATTORI
  • べっぷ(別府)→ BEPPU
  • はっさく → HASSAKU

例外は「っち」です。CH を重ねるのではなく、前に T を置いて TCHI とします。

  • はっちょう(八丁)→ HATCHO
  • みっちゃん → MITCHAN

かな・ローマ字の早見表(ヘボン式)

間違えやすいかなのヘボン式表記をまとめました。迷ったらここを確認してください。

  • し=shi、ち=chi、つ=tsu、ふ=fu、じ=ji、ぢ=ji、づ=zu
  • しゃ=sha、しゅ=shu、しょ=sho
  • ちゃ=cha、ちゅ=chu、ちょ=cho
  • じゃ=ja、じゅ=ju、じょ=jo
  • か行濁音 が=ga/ざ行 ざ=za/だ行 だ=da/ば行 ば=ba/ぱ行 ぱ=pa

自分の名前で確かめたいときは、ローマ字変換ツールにかなを入力してみてください。ヘボン式と訓令式の両方がその場で表示され、促音・撥音・拗音も自動で処理されるので、手計算のミスを防げます。

漢字の名前をローマ字にしたいとき

ローマ字変換は「かな」をもとに行うので、漢字の氏名はまず正しい読み(ふりがな)を確定させる必要があります。漢字は読みが複数あり、機械的に1つへ決めることはできないためです(たとえば「東」は、あずま・ひがし・とう、と読みが分かれます)。

一般的な文章の読みを調べるだけならふりがな付与ツールも使えます。ただし人名や地名などの固有名詞は特殊な読みが多いので、最後は自分の目で確かめておくと安心です。

よくある間違いと注意点

  • SATOU と書いてしまう:パスポートでは長音を表記しないため、SATO が原則です。Web申請のフォームでは、とくに間違えやすいところです。
  • 難波を NANBA と書く:B の前の「ん」は M なので、NAMBA が正解です。
  • 家族で表記がバラバラ:OH の特例などは、揃えておかないと後から統一しづらくなります。
  • 提出先によって方式が違う:パスポートはヘボン式ですが、提出先が訓令式を指定することもあります。指定があれば、それに従ってください。

パスポートの表記は、最終的に申請窓口(各都道府県のパスポートセンター)の規定が優先されます。本ツールや本記事は一般的なヘボン式での確認用としてお使いいただき、提出前には必ず公式の案内をご確認ください。

まとめ:迷ったら「ヘボン式・長音は省く」

日本語のローマ字は、公的な場面ではヘボン式が基本です。パスポートなら「長音は書かない」「ん は B/M/P の前で M」「っ は子音を重ねる(っち は TCH)」の3点を押さえておけば、たいていの名前を正しく書けます。

自分の名前を確かめたいときは、ローマ字変換ツールにかなを入力してみてください。ヘボン式と訓令式の両方をその場で確認でき、申請前のチェックに役立ちます。

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